℃りけい はどんな漫画?感想とあらすじは?

「どりけい」と読む。物理部に所属する女子高生が主人公の日常系マンガ。

とはいっても理系の日常は明らかに一般人の日常ではない。

特に大きな目標があって物語が進行するわけではないが、物理部のほかに生物、化学、地学などのサイクラ(サイエンスクラブ)が登場して様々な騒動(というか実験と言う名の悪戯)を起こしていく。

キャラクターたちの個性がとにかく圧倒的で見ていて飽きない。

理系ならではのウンチクがちょこちょこ入ってくるのもよい。

そのタイトル通り「ど」が付くほど理系の女子たちのちょっと濃い活動記録。原作「青木潤太郎」漫画「わだぺん。」八巻完結。

 

℃りけい の見どころと感想

“世間で言われるリケジョがどんなものかはさておき、爽やかさにも感動にも恋愛にも縁がない理系女子の日常系漫画、それが「℃りけい。」です。

わだぺん。氏が描く主人公は制服の上から白衣を羽織った女子高生たち。

古くなった自作パソコンのCPUでビーカーの湯を沸かしてコーヒーを淹れる場面が第一話の冒頭ですから、それだけでどんな濃い設定かわかると言うものです。どんだけニッチ漫画なんだよと思ったりしますが。

しかし読み進めるうちに理科の実験でわくわくしたあの感覚が何だか蘇ってきます。

ピタゴラ装置のシステマティックな動きをついつい最後まで眺めてしまうような、胸の奥で眠っていたセンス・オブ・ワンダーを呼び覚ます何かがあるんですね。

 

作中でちょくちょく出てくる理系っぽいセリフも良いです。

4巻で語られる「科学者は1つ正解を得るために99の失敗を辞さないような肉弾戦を戦っている」「科学者って言うのは文明のための生け贄になる覚悟をした人間」というセリフは漫画の世界を飛び出して、科学に携わる人々へ向けられたリスペクトなんですよね。

爽やかでも感動的でも胸キュンでもない、地味で目立たず表舞台に上がる事もない理系人間へのオマージュが通奏底流となってこの作品にほんの少しの陰を与え物語に奥行きを出しているんでしょうね。

基本、ゆるい日常系漫画ですが、日常は理系の技術によって支えられているわけですし、理系の人だけではなく文系の人にこそお勧めしたいですね。

 

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